外断熱の家づくりを半ばあきらめかけていた私ですが、その後も高断熱・高気密住宅を手がける住宅メーカーの資料を取り寄せたり、街中を歩いていて「外断熱」というのぼりを見たりすれば、その場で施工中の現場を見せてもらうなどして、私なりにアンテナを張りめぐらし、情報収集を心がけていました。県が主催する「高齢者の住まいと暮らしを考える」という講座にも応募し、夫婦で一度も休まずに通い勉強を続けました。そうした日々を過ごしているうちに、本当に自分たちが住みたい家の条件がさらにはっきり見えるようになってきたのです。私はあらためてノートに記してみました。
〈1地震に強い家であること〉
地震大国といわれる日本に暮らすかぎり、これも欠かせない条件のひとつです。地震で家が倒壊し、梁や柱の下敷きになるのではたまりません。
〈2遮音性にすぐれていること〉
最近は家の近くを走る常磐自動車道の音が耳につくことがあります。外からの音にわずらわされることなく、静かに暮らすには遮音性にすぐれた家でなくてはなりません。また、それは同時に、近隣に気兼ねなく生活できることにもなるのです。とくにピアノの練習で近所には迷惑をかけたくありません。
〈3バリアフリー設計であること〉
今は健康で大丈夫でも、これからの生活を考えるとやはりバリアフリーにしておくべきです。例えば、家の中の床の段差はできるだけなくす、階段はゆるやかにする、廊下と階段の幅は広めにしておく、室内ドアなどはできるだけ引き戸にし、車椅子の暮らしにも対応できるように開口部はできるだけ大きくしておく、などといった配慮が必要です。すぐに手すりなどを付けなくても、将来、取り付けられるように下地材を入れておいてもらうことを考えたほうがよいでしょう。
〈4明るく、風通しがよいこと〉
健康的に暮らすには、高断熱・高気密であると同時に、室内が明るく、蒸し暑い夏などは風通しがよいことも大事です。断熱・気密性が高いということは、できるだけ開口部は小さく、風も通さないに越したことはないわけで、明るさや風通しのよさとは矛盾しますが、要はバランスの問題。採光・通風にも配慮しなければなりません。間取りも重要なポイントになります。
〈5照明器具の使い勝手のよさ今までの家は、照明器具もかなり吟味して選んだつもりだったのですが、すべてしっかりとカバーがついているため、電球や蛍光灯の取り替え作業がたいへんでした。その都度脚立に乗ってネジをはずし、カバーを洗い、また脚立に乗ってカバーをしっかり固定しなければなりません。結局、面倒なので最近は蛍光灯がむき出しのまま使っていました。実は、そのほうが明るいというメリットもあるのです。これから年を取ってからの生活を考えると、今まで以上に照明器具のカバーの取り外しが億劫になるはずです。ですから、できればカバーなしで、手を伸ばせば簡単に蛍光灯が取り替えられるものが好ましいのです。
〈6室内の壁は塗り壁に〉
これは私の好みの問題です。今の時代、塗り壁が贅沢なのはわかっています。クロスのほうが手入れもラクだし、コストも安くてすみます。でも、「塗り壁にできたら素敵だなあ」というのが、私の希望でした。
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