「土地所有」呪縛とともに、もうひとつの呪縛からも自由になっておきたいと思う。それは、「家づくり」は人生の目標ではない、ということだ。「家づくりが人生の目標」そんなバカなことはあり得ない。国にとって、あるいは会社にとっては、ビジネスマンが「家を建てることが人生の目標だ」と勘違いして働きつづけてくれたほうが、得なのかもしれない。でも、ほんとうは、「家づくりは、人生そのものの表現手段だ」間取りは、1000以上ある表現アイテム。
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家づくりで選択しなければならない必須アイテムのほんのひとつの項目にすぎない。間取りが人生を決めることはない。でも、毎日会社の行き帰りに目にする自分の家の玄関ドアのデザインが、人生に対する考え方を左右することは、あるかもしれない。間取りが人生を表現することはない。でも、トイレや洗面所の洗面ボールのありようが、どんなふうにオリジナルなのかということが、その人の価値観を感じさせることはある。間取りが家づくりの土台ではない。なぜなら、基礎の構造や断熱不法や空調技術のほうが、長期にわたってよっぽど快適な暮らしを保証するからだ。